リタイアして世界一周の旅ブログ

65歳にして、リタイア。それを機に思い切って世界一周の旅へ。年齢を経ても、世界一周の旅に出られるヒントになればと思います。

世界一周の旅 ヨルダンからイスラエルへ、陸路越境編

今回は、番外編として、ヨルダンから、キング・フセイン橋を渡り
陸路、イスラエルに入国および、ヨルダンに戻るまでの顛末をまとめてみました。
というのも、いろいろなブログなどで調べたところ、かなり、イスラエル側の
イミグレーションが厳しいと聞いていたので、ビビっていたこともあります。
4月2日(火)、アンマンのホテルを7:30に出発。
きょうは、エルサレムのワンデーツアーです。
調べたところ、このツアーしか見当たりませんでした。

イスラエルとの国境検問所、キング・フセイン橋を目指します。
国境近くになると人家もなくなり、荒野が広がります。
時折、羊の群れが草を食んでいます。
1時間弱で、ヨルダン側のイミグレーションに到着。
大抵の人はここまで、クルマで来るようです。バス便もあるそうですが
確認はしていません。ちなみに、見たところ、クルマでの越境は認められていないようです。みんな、ここで、クルマを降りて、イミグレーションに向かいます。
われわれには、イミグレ専門?のガイドさんが待っていてくれました。
ヨルダンのドライバーさんは、17時に迎えに来るからね、ということで、
とりあえず、バイバイです。ガイドさんに導かれ、イミグレに向かいます。
イミグレと言っても、掘立小屋に毛がはえたようなものでした。
ここに、トイレがあるので、是非、行っておくことをおススメします。
長時間かかることがあるからです。
しばらく、待っていると、ガイドさんが、書いてくれた、出国カードを
渡され、待っている大型バスに乗り込みます。
この時点で、パスポートは返却してもらえません。
バスは、3分の2ほどの入りで、どうやら、満員にならないと出発しない様子。
車掌さんがバス代金を徴収に来ます。

ちゃんとした大型バスです。様々な国籍の人でいっぱいです。

バスチケット。7ヨルダンディナールですので、1000円ちょっと


しばらく、待っていると、入国管理官が、パスポートを束にして持ってきて、
乗客に返却してくれます。われわれも、無事、返してもらいました。
その際、出国カードを渡してくれます。

アラビア語で書かれているので、さっぱり意味不明

カードといっても紙ぺらです。裏には、出国スタンプが押してあります。


バスが満員になり、全員にパスポートが行きわたり、いよいよ、出発です。
ここまで、1時間弱待たされました。

バスの車窓から。撮影禁止かもしれないので、恐る恐るの撮影です。
途中、砂利を満載したトラックが半端ない数、イスラエルに向かっていました。


そのまま、イスラエルにいくのかなと思っていたら、ヨルダンの出国ゲートが
もうひとつ。そこにも、バスとトラックの長蛇の列が。
しかし、トラックとは、別レーンでしたので、割と早くゲートに到着。
ヨルダンのポリスが乗り込んできて、乗客ひとりひとりのパスポートチェックです。
見ていると、ゆるいチェックでいいパスポートと厳しくチェックする
パスポートがあるようで、われわれは「ゆるい」部類でした。
その際、先ほど渡された出国カードの半券を切られました。
無事、ゲートも通過。いよいよ、イスラエルへ。
キング・フセイン橋をあっという間に渡ってしまいます。

いよいよ、イスラエルのイミグレーションへ。
ヨルダン側と違って、立派な建物です。
イスラエル入国検査はともかく、厳しくて、WHY?WHY?責めに
遭うと聞いていたので、少々、緊張です。
まず、荷物検査です。
われわれは、ワンデーツアーですので、大きな荷物はホテルに
預けてあるので、リュックと小さなバッグだけです。
オペラグラスなどやばそうなものは極力持たないようしました。
確かに、X線検査が異様に、綿密でした。
それだったら、荷物開けるから、実際、見てよ~という感じです。
まあ、無事、荷物を回収して、いよいよ入国検査へ。
女性係員です。ワンデーツアーのバウチャーも用意して
万全の態勢で臨みます。
と・こ・ろ・が!
あっという間に、ハブ・ア・ナイスデーで、OKでした。
あれ?米国への入国よりゆるくない?って感じでした。
「当たり」の係員だったからでしょうか?

パスポートにスタンプは押さずに、入国カードをくれます。
ピンクは出国カード。
9:54ということは、ヨルダン側を出たのが、8:30頃でしたから
約1時間半ですか。数時間かかる場合もあると聞きましたが、
ここでも、ついていたのでしょうか?
無事、イスラエル入国です。
しかし、向こうのドライバーさんが、まったく違う中国人のネームプレートを
掲げていたので、見つけるのに大変でした。
エルサレム観光は、明日、詳述するとして、ヨルダンへの出国について。


観光を終えたのは16時過ぎくらいだったでしょうか?
エルサレムから国境までは30分強で到着します。
しかし、ここでも、出国ゲートにクルマの長蛇の列。
なにしろ、係員がお姉さん一人しかいないうえに、いちいちパスポートと
クルマの荷台チェックなどをするので、時間がかかる、かかる。
約1時間くらい待たされました。
パスポートチェックは無事終了。
このゲートのお姉さんに衝撃の質問をされました。
「Do you have a GUN?」(銃は持ってる?)
え~そんなの持ってるわけないやん。NO!NO!です。
聞くということは、持ってる人がいるということでしょうね。


イスラエル側の、イミグレーションに到着。
窓口に向かったら、「出国税は払った?」と聞かれます。
え?出国税いるの?
仕方なく、別の窓口で支払いに行きます。
しかも、これが高い。確か、米ドルで50ドルだったような。
何度も、マジで米ドル?と聞きなおしました。
カード払いもOKというのが笑えます。
そんなこんなで、イスラエルを出国。
この時点で、17:50
バスに乗り込みます。
ヨルダン側のドライバーとの約束が、17時でしたので、かなり焦ります。
今度は、ヨルダン側のゲートです。
朝と同じポリスが乗ってきて、パスポートチェックです。
われわれは、問題なかったですが、
アラブ系の親子が問題あったらしく、バスを降ろされます。
「母親の葬式に行くんだ!」と怒鳴っていました。
外に降ろされた親子とポリスは殴り合いを始めそうな勢いで
罵りあいをしてます。そこに、ポリスの上司らしいおじさんが出てきて
「まあ、まあ」といった感じで、仲裁に入ってます。
結局、おじさんの仲裁が効いたのか、親子は無事、バスに戻ってきました。
そんなこともあって、ドライバーと合流できたのは
19時近くになっていました。2時間も待っていてくれたドライバーに感謝です。
驚いたのは、ヨルダンとイスラエルのドライバー同士のコミュニケーションが
まったくなかったこと。
「少し、遅れているからね~」と一本連絡さえしておいてくれたら
われわれも、やきもきする必要はなかったのにと思いました。
でも、政治的な理由で、連絡できないんでしょうね。


結論から言うと、陸路からの越境はやたら、時間はかかりますが
恐れるに足りずということです。
日本のパスポートを持っていて、なんらやましいことがなければ
トライしてみる価値はあると思いますよ。
貴重な体験になりました。(つづく)